武道の振興・普及

山口県(山口市)地域社会剣道指導者研修会

期間 平成23年11月11日(金)
場所 維新百年記念公園 スポーツ文化センター 武道館
参加者 学校関係者31名(うち24名が中学校保健体育課教諭、ほか高等学校教諭、養護学校教諭など)。31名のうち8名が有段者。あとは段位無し(初心者)。女性参加者8名。
派遣講師 小久保昇治教士八段、藤田弘美教士七段

概要

 山口県山口市地域社会武道指導者研修会は、県内の中学校保健体育課教員の参加者募集や用具の準備、運営など山口県教育庁学校安全・体育課が全面的な支援を行って開催された。また、事前に報道関係者向けに記者会見を行い、山口新聞や山口放送等の報道関係者が取材に訪れ。地元テレビで報道された。
 研修会は、初めに藤田講師が武道必修化の概要と剣道指導のねらいを解説。剣道が外来スポーツの球技などと大きく異なる点として、剣道の打突は気合いや打突の機会、間合い、身体動作など、様々な条件を全て満たして一本となる(気剣体の一致)ため、その点を理解させる教材づくりが必要と説明した後で実技研修に移った。
 実技は小久保講師と藤田講師が指導を交代しながら行い、小久保講師は礼法や正座などの基本動作やフォークダンスの曲に合わせて面、小手、胴の打ち方を学ぶ「リズム剣道」のほか、防具を着用せずに行う簡易判定試合を指導。藤田講師は、剣道で必要となる身体の動きに関連づけた身体ほぐし運動(剣道じゃんけん、惻隠の情じゃんけん、目隠しパートナー探し、新聞切り)など、楽しさを織り交ぜながら、相手との協調性を体感させたり、剣道で必要な気合いの発声や基本打突につなげる指導例を紹介。そのほか面手拭のかぶり方、防具の着用方法も一通り研修した。
 参加者から質問のあった学習評価について、藤田講師から学習評価は、技能だけでなく、態度や意欲、関心など多岐にわたるため、時限ごとに評価項目を絞って評価すると良いなど解説があった。