出版事業

日本武道館発行の単行本

学校武道の歴史を辿る

筑波大学名誉教授
藤堂良明 著

江戸時代の藩学教育に遡る学校武道の歴史。明治維新を迎え武術は衰退したが、近代化の過程で武道が「人間形成の道」として学校制度のなかに組み込まれ発展した。太平洋戦争後に武道は全面禁止となるが、それを乗り越え「格技」として復活、平成20年には「中学校武道必修化」が実現した。学校武道の歴史を丹念に辿り、今後のあり方を探る。

四六判・上製・354頁
2,640円
内容

目次

  • 第1部 江戸時代の学校武道
  •  第1章 藩学の創設と文武学習
  •  第2章 藩学における教育目標
  •  第3章 藩学における武芸教育
  • 第2部 明治時代の学校武道
  •  第4章 武芸の衰退と学校教育制度の確立
  •  第5章 学校武術採用に関する体操伝習所の答申
  •  第6章 山岡鉄舟と嘉納治五郎
  •  第7章 嘉納治五郎の学校柔道普及戦略
  •  第8章 明治期の学校における武術の普及状況
  •  第9章 武術の正課採用への歩み
  • 第3部 大正時代の学校武道
  •  第10章 文部省主催武術講習会の目的と内容
  •  第11章 学校体操教授要目の制定と内容
  •  第12章 「学校体操教授要目」制定後の体育界の動向
  •  第13章 大日本武徳会の設立と影響
  •  第14章 学生武道の隆盛
  •  第15章 改正学校体操教授要目の制定と内容
  • 第4部 昭和20年以前の学校武道
  •  第16章 精力善用国民体育と学校武道
  •  第17章 柔・剣道が正課必修に
  •  第18章 戦前の学生武道大会の発展
  •  第19章 国民学校体錬科の登場
  •  第20章 第二次大戦中の体錬科武道
  • 第5部 戦後の学校武道
  •  第21章 戦後の学校武道の禁止と復活
  •  第22章 「格技」の誕生
  •  第23章 格技から武道へ
  •  第24章 中学校武道必修化の実現
  •  第25章 これからの学校武道のあり方

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