出版事業

日本武道館発行の単行本

禅の思想と剣術

北海道大学大学院教授
佐藤錬太郎 著

 中国から伝わった禅の思想が、剣術とどう関わってきたのか、「剣禅一如」の思想を唱えた沢庵禅師の『不動智』をはじめ、柳生新陰流、小野派一刀流などの武道伝書を検証し、わかりやすく解説。剣術が禅と一体となり、剣道へと発展昇華していく過程を跡づけた、著者渾身の一書。

四六判・上製・386頁
2,400円+税
内容
  • 第一部  禅の起源と伝承
    • 第一章 中国における禅宗の系譜
      • 第一節 ダルマの禅
      • 第二節 唐代初期の禅宗
        • (1)神秀の北宗禅(漸修) (2)六祖慧能の南宗禅(頓悟)
        • (3)荷沢神会の如来禅
      • 第三節 臨済宗の法系
        • (1)南岳懐譲と馬祖道一(2)馬祖の祖師禅 (3)百丈懐海
        • (4)黄檗希運(5)臨済義玄
      • 第四節 曹洞宗の法系
        • (1)青原行思と石頭希遷(2)石頭希遷と薬山惟儼
        • 3)雲巌曇晟と洞山良价(4)曹山本寂
      • 第五節 宋元時代の看話禅(文字禅)
        • (1)圓悟克勤『碧巌録』(2)無学祖元 (3)中峰明本
    • 第二章 禅と宋明時代の儒学
      • 第一節 朱子学と武士道
        • (1)朱子の学説 (2)正気の思想
      • 第二節 禅と陽明学
        • (1)王陽明の学説(2)陽明学左派
  • 第二部 禅の思想と剣術
    • 第一章 沢庵禅師の剣禅一如
      • 第一節 『太阿記』
        • (1)勝負を争わず  
        • (2)刀を用いて人を殺さず、刀を用いて人を活かす
        • (3)無師の智を得、無作の妙用を発す
        • (4)太阿利剣、人人具足、箇箇円成 (5)教外別伝の法
        • (6)大用前に現はれ、軌則を存せず
      • 第二節 『不動智』
        • (1)無明住地の煩悩 (2)諸仏の不動智 (3)理の修行、事の修行
        • (4)間に髪を容れず (5)石火の機 (6)水上に胡蘆子を打す
        • (7)應無所住而生其心(8)敬の字(9)電光影裏春風を斬る
        • (10)放心(11)放心の心を具へよ、不退轉を具へよ
        • (12)本心、妄心 (13)有心、無心(14)心の置所
      • 第三節 武道伝書への影響
    • 第二章 禅と柳生新陰流
      • 第一節 柳生宗矩『兵法家伝書』
        • (1)「殺人刀」 (2)「活人剣」 (3)「無刀之巻」
      • 第二節 柳生三厳『月之抄』
    • 第三章 禅と二天一流―宮本武蔵『五輪書』
      • (1)兵法の拍子 (2)目付 (3)無構 (4)枕の押さえ
    • 第四章 禅と呼吸法―白隠禅師『夜船閑話』
      • 第一節 内観法
      • 第二節 軟酥の法
      • 第三節 武道伝書への影響
        • (1)白井亨『兵法未知志留辺』 (2)森景鎮『剣法撃刺論』
    • 第五章 禅と小野派一刀流
      • 第一節 千葉周作
      • 第二節 山岡鉄舟
      • 第三節 高野佐三郎
  • 禅語の索引

購読はこちら