武道の振興・普及

栃木県(宇都宮市)地域社会弓道指導者研修会

期間 平成24年8月16日(木)~17日(金)
場所 栃木県体育館弓道場
参加者 6名(全員が中学・高校の部活動顧問もしくは外部指導者。うち、未経験の中・高教員が10名
参加。保体科教諭1名を含む)
派遣講師 小澤通春範士八段、高橋良子教士七段

概要

 研修会には、県内の中学・高校で部活動指導にあたっている外部指導者36名に加え、弓道初心者の部活動顧問教諭10名が参加した。
 初めに小澤通春講師による矢渡しを見学したあと、全員で行射時の入退場や体配(起居進退の動作)を確認。続いて経験者・未経験者全員が一手ずつ坐射を行い(未経験者は講師の指導を受けながら行った)、講師の講評を受けた。
 午後は、小澤講師より、道場での指導では弓道初心者にどう興味を持たせるかや、指導時の安全管理について講話を受けた後、経験者・未経験者に分かれ、経験者は実技指導、未経験者は場所を移して立射や坐射の入退場や行射の一連の流れを桑田秀子講師が指導した。
 2日目は、高橋良子講師の模範演武を見学したあと、全員で昨日同様に実技指導を受けて、午後から総まとめとして、全員が一手行射を行い、講師から講評を受けて終了した。
 未経験者は、ほとんどが研修会で初めて弓を持つ人ばかりで、所作一つ一つに四苦八苦しながらも、最後には全員が一手行射(坐射)をやり遂げ、中には矢が的中した人もいた。
 部活動顧問として参加した理科教諭(男性)は、「初めて研修会で弓を持った。口頭での指導はしていたが、実際にやってみると難しい。生徒の気持ちがよく分かった」と述べた。また保健体育科教諭(女性)は、「陸上専門だったので弓道は未経験。弓道部顧問になったところ、生徒が未経験の教諭を見下すような雰囲気があり、自分でもできるようになりたいと考えて参加した。講師やほかの受講生(経験者)に一つずつ教わりながらだが、なんとか行射ができた」。と感想を語った。