武道の振興・普及

平成27年度全国都道府県立武道館協議会
事務担当者会議

日 時 平成28年1月18日(月)13時30分開会、19日(火)12時00分閉会
場 所 日本武道館地下1階 会議室1~3、特別室、エレベーターホール、控室B
出席者 日本武道館:
三藤芳生理事・事務局長、内田康介事務次長
吉川英夫振興部長、片岡正徳普及課長
事務局15名(普及課、振興課、会計課、施設課、出版広報課)
全国都道府県立武道館協議会加盟館事務担当者 34名(34館)

 全国都道府県立武道館協議会は、設立以来館長会議や全国研修会など加盟館相互の連絡・情報交換・意見交換などを目的とした場を設けてきた。平成21年度からは3年に一度、加盟館の実務に携わっている職員を対象にした「事務担当者会議」を開催し、今回で3回目となる。前回までは分科会を二日目に1回(約2時間)行っていたが、分科会でもっと話し合いたいとの要望が多くあったため、今回は初日と二日目に行い、計2回分科会(約3時間)を実施した。

 会議当日は関東地方に積雪が観測され、交通機関にも影響が生じたが、1館(1名)欠席、1館(1名)遅刻(二日目より参加)しただけで、予定時刻・内容等を変更することなく実施できた。出席者の約8割が本会議に初参加であった。
 今回は分科会を初日、二日目と2回実施したため、普段顔を会わすことのない加盟館同士で活発な議論が交わされ、有意義な二日間となった。

 会議ははじめに本協議会常任理事、公益財団法人日本武道館 三藤芳生理事・事務局長が共催事業への協力に対する御礼を述べた後「3年に一度のこの事務担当者会議で、普段抱えている疑問や問題点を話し合い、実りある会議にしてください」と挨拶を述べ、会議の概要を説明した。
 続いて、日本武道館事務局、出席者33名の順に自己紹介を行い、出席者からは「前回も参加し、大変勉強になった。今回もいろいろな意見を聞き持ち帰りたい」「各県の意見を聞き、本県に活かしたい」「他県と意見交換をして、本県で武道振興に役立てたい」「武道離れに歯止めをかけたい」等の抱負が語られた。
 自己紹介の後は、三藤常任理事による基調講演が行われた。『日本武道館開館五十周年記念 日本武道祭』のプログラムと『全国都道府県立武道館協議会会報第38号』を主な資料として用いながら、全国都道府県立武道館協議会の歴史・組織・事業、武道振興大会で文部科学大臣に手渡された決議文の内容、中学校武道必修化完全実施されて4年目が終わろうとしている現状を中心に話が行われた。

 基調講演の後は、普及課長より事務担当者会議の全体を説明する「全体会」が行われ、県内公立武道館協議会、都道府県武道協議会の申請方法、基準、また公立武道館協議会は11県の申請・補助金交付、都道府県武道協議会は10県の申請・補助金交付があったことなどが説明された。その他、共催事業について共催申請、事務処理、日本武道館事務局の出張についての説明があった。
 続いて、分科会は4つの班に別れて行い、話し合うテーマは次のようになった。

識別 分類 テーマ
A-班 大型運動施設 ①指定管理者制度の導入に伴う問題点について
②施設貸出に係る日程調整と貸出状況について
③稼働率を上げるための武道以外の団体への貸出状況について
④施設の改修・補修工事の実施日程の調整について
⑤利用料について
⑥東京オリンピック・パラリンピックに係る事業及び練習会場の誘致について
⑦広報活動について
B-1班 複合型単独館 ①自主事業(武道教室等)の広報について
②施設修繕の予算について
③利用時間の延長料について
④弓道場の雪対策
⑤駐車場不足の対策
⑥客席不足の対策
B-2班 ①共催事業の実施種目を多様化させる方法
②中学校授業特化型指導者研修会での教育委員会との連携
③共催事業への参加者を増やすための取組み
④施設稼動率を向上させる方法
⑤武道以外での施設利用における新規申込団体への対応
⑥利用者マナー向上のための取組み
C-班 単館型単独館 ①運営(指定管理者制度、施設の貸出、武道団体との連携、稼働率の向上、料金体系)
②事業(自主事業〈武道以外含む〉の参加者募集方法)
③施設(老朽化による施設修繕、LED化、駐車場の確保、利用者マナー)
④広報(ホームページ、SNS(Facebook、Twitter)の活用)
⑤県内公立武道館協議会、都道府県武道協議会

 初日の分科会後は、日本武道館施設見学を行い、3階客席から地下2階大道場まで、また畳倉庫等の普段見られないところも見学した。施設見学の後はホテルへ移動して懇親会を実施し、時間が許す限り情報交換を行い、相互の交流を深めた。

 二日目も前日に引き続き各班に分かれて分科会が行われた。分科会終了後に各班代表者が分科会協議内容の報告をした。各班の報告の後に、出席者全員が本会議の感想を述べた。各班とも5~6のテーマで話し合いがされ、非常に内容が充実していて、時間が足りないくらいだったとの声が多く聞かれた。
 最後に三藤常任理事より「二日間お疲れ様でした。色々な学びの場として、有意義だったと言う意見が多く聞かれ、主催者としてよかったという感想を持っています。前回と違うところは、分科会の時間を増やし、参加者の生の声を聞き、話し合いを多く持つようにしました。皆さんの感想を聞き、目的は達成されたと思っています。今後はこの会議で話し合った内容を活かして共催事業等に役立ててください」と挨拶があり、平成27年度事務担当者会議を終了した。

報告書詳細についてはこちらをご覧ください。

出席館

  都道府県 施設名 区分け 備考
1 北海道 北海道立総合体育センター  
2 青森県 青森県武道館 B-1  
3 岩手県 岩手県営武道館 B-1  
4 宮城県 宮城県第二総合運動場 B-1 B-1班報告
5 秋田県 秋田県立武道館 B-1  
6 山形県 山形県武道館  
7 福島県 福島県営あづま総合体育館(福島県武道協議会)  
8 茨城県 茨城県武道館 B-1  
9 栃木県 栃木県体育館  
10 埼玉県 埼玉県立武道館 B-1  
11 千葉県 千葉県総合スポーツセンター  
12 東京都 東京武道館 B-1  
13 神奈川県 神奈川県立武道館  
14 山梨県 山梨県小瀬スポーツ公園武道館 二日目より参加
15 石川県 石川県立武道館 B-1  
16 福井県 福井県立武道館 B-1  
17 静岡県 静岡県武道館 B-2 B-2班報告
18 岐阜県 岐阜メモリアルセンター  
19 愛知県 三幸・スポーツマックス愛知県武道館 B-2  
20 滋賀県 滋賀県立体育館・武道館管理センター B-2  
21 兵庫県 兵庫県立武道館 B-2  
22 和歌山県 和歌山県立武道館  
23 鳥取県 鳥取県立武道館 B-2  
24 島根県 島根県立武道館 C班報告
25 岡山県 岡山武道館  
26 広島県 広島県立総合体育館  
27 山口県 維新百年記念公園スポーツ文化センター  
28 愛媛県 愛媛県武道館 B-2  
29 高知県 高知県立武道館  
30 福岡県 福岡県立スポーツ科学情報センター  
31 熊本県 熊本武道館  
32 宮崎県 宮城県教育庁スポーツ指導センター B-2  
33 鹿児島県 鹿児島県総合体育センター A班報告
34 沖縄県 沖縄県立武道館 B-2  

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